グロス・ネット

読み方:グロス・ネット

それぞれ「Gross」「Net」という英語で、「グロス」については日頃の会話の中でも通常に使っている方も多いかと思いますが、「全体で」のようなことを意味します。それに対して「ネット」は「正味」「実質」のような意味を持っており、不動産に関わらず様々な場面で使われる言葉となっています。

給与において、「グロス」と「ネット」を説明すると、額面金額が「グロス(全体)」で、手取金額が「ネット(実質)」となります。

賃貸オフィス探しの際に使われる「グロス」と「ネット」という言葉は、基本的には面積の表し方を指しています。

「グロス面積」とは、契約面積にトイレや給湯室、廊下、エレベータホールなどを含んだ面積となっており、「ネット面積」はグロス面積から上記のようなスペースを除いた、テナントが専有できるスペースの面積のことをいいます。

そのため、「グロス面積」と「ネット面積」で、同じ広さで同じ賃料の物件があった場合には、もちろん「ネット面積」で表示されている物件の方が専有部は広いということになります。

しかし、面積の表記が「グロス」なのか「ネット」なのか表示されていないケースもあり、坪単価が相場に比べて著しく安い場合などは、「グロス」表記になっており、実際に「ネット」で考えると割高になっているケースもあるので、仲介会社に確認しておくべきです。