知って納得!インフルエンザが蔓延しないオフィスの予防策!

インフルエンザウイルスによって起こるウイルス性呼吸器感染症のことをインフルエンザと呼んでいます。一見すると風邪に似た初期症状なので、自己判断で軽く考えてしまい無防備な状態のままで過ごしてしまうと家庭や職場、学校などでウイルスを蔓延させる危険があります。
そこで、特にオフィスでの予防法を中心にインフルエンザのことを勉強しましょう。

いまさら聞けない!?インフルエンザってどんな病気なの?

インフルエンザは、風邪などの原因となる細菌よりも小さな「インフルエンザウイルス」が呼吸器に感染することで発症します。初期症状は風邪と似ているところもありますが、発症原因が細菌とウイルスとで異なり、両者はまったく種類の違う病気です。

インフルエンザウイルスといってもいくつも種類があり、人間に感染する代表的なものとして「A型」「B型」「C型」の3種類が挙げられます。同じ病名のインフルエンザでも、ウイルスの種類が異なれば、現れる症状にも違いがみられます。

3種類の特徴の違いを確認しておきましょう。A型インフルエンザの特徴は、高熱とその増殖スピードの速さにあります。そんな感染力の高さから世界的に大流行することも多く、また肺炎などの深刻な呼吸器系の合併症に発展したり脳炎などを起こしたりする危険性がある、もっとも厄介なタイプです。一般的に回復の過程で、同じ病原体に対抗する免疫力が作られます。しかしA型インフルエンザはウイルスの形を変化させるのが早く、予防することがとても難しいのも特徴です。「香港かぜ」「ロシアかぜ」など、これらはA型から派生したウイルスです。
B型インフルエンザは、A型のように強い流行性はありませんが、それでもかなり頻繁に流行しています。症状としては風邪に似ているといわれ、腹痛や下痢などが起こります。また人間の間でしか感染しないのも特徴です。

C型インフルエンザは、3種類の中でもっとも症状が軽く、一度免疫ができてしまうと2度目以降は風邪と間違えてしまうほど症状に気がつきにくいところがあります。

特にA型とB型には注意が必要で、ウイルスが異なっているので、一年のうちにA型とB型の両方に掛かってしまうことも否定できません。

おもなインフルエンザの拡大経路を知ろう!

インフルエンザの感染経路として、「飛沫感染」がもっとも代表的でしょう。飛沫感染とは、インフルエンザウイルスに感染した人が、咳やくしゃみをした時に周囲に拡散させてしまうことが原因の感染経路です。くしゃみや咳を一回するだけで数十万個のウイルスがばらまかれてしまうと考えられ、鼻や口以外にも目などから感染してしまうことがあります。特に会話中などでも目に見えない飛沫によってウイルス感染することがあるので、オフィスでの業務中には予防策が欠かせません。

それ以外にも、「接触感染」や「空気感染」などの感染経路が挙げられます。接触感染とは、皮膚や粘膜を直接または間接的に介して感染することをいいます。感染者の皮膚に触れることはもちろんですが、感染者が触れたものに触るだけでも感染することがあります。空気感染は飛沫感染に似ていますが、感染者から飛散したウイルスが空気中に漂い、それを鼻や口などから吸い込むことで感染することをいいます。

まずは自分が感染源にならないために気をつけたいポイントとは?

オフィスは限られた従業員だけでなく、業務に関わる大勢の人が自由に行き来する場所です。その点を踏まえて、感染経路を確認してしっかりと予防策を立てましょう。

例えば、何気なくオフィス内を歩いている人の中にインフルエンザウイルスの感染者が紛れていることも考えられます。もしも自分自身がインフルエンザになっていることに気づかず、マスクも着用せずにオフィス内を歩き回れば、飛沫感染や接触感染、さらには空気感染まで引き起こしてしまいます。さらに感染したまま、会議室で向き合っている時に相手の目の前でくしゃみをしたらどうでしょう。それだけでインフルエンザウイルスが何十万個も空気中に飛び散ることになります。またオフィス内に設置されたコピー機をいつものように使っていたらどうでしょうか。知らず知らずにウイルスを付着させ、それに触れた他の人に接触感染させてしまうのです。

インフルエンザには潜伏期間があります。一般的には1日から2日、長くて3日とされ、その状態でも他人に感染させてしまう危険性があります。体のだるさや悪寒、鼻腔や喉の乾燥などは風邪にも似ていますがインフルエンザの初期症状の一例です。

家族だけの自宅とは異なり、オフィスはどうしてもインフルエンザウイルスに感染する危険度の高い場所です。そこでウイルスを拡散させないためにも、安易に風邪などと思い込まずに異変を感じたらできるだけ早く医療機関で受診することです。

インフルエンザウイルスの直径は0.1マイクロメートルと小さく、一般的な不織布マスクには5マイクロメートル程度のすき間が空いているとされることから、厳密にはマスクを着用しているだけでは感染を完全に断つことが難しいかもしれません。しかしマスクの着用がインフルエンザの予防策といわれている理由は、飛沫を周囲に拡散させないだけでなく、喉を保湿することでウイルスの活動を抑えられるからです。またできるだけ大勢の人が集まるオフィスなどに行かないこともポイントでしょう。症状が現れていなくても、自主的に自宅で大事をとることが有効な予防につながるからです。接触感染や空気感染の予防策としては、うがいや手洗いをこまめに行い、オフィス内にウイルスを広めないように注意しましょう。

オフィスでの予防法を知っておこう!

従業員の中にひとりでもインフルエンザウイルスの感染者がいれば、オフィス内に拡大してしまう危険性があります。そこで、まずは疑いのある従業員にはなるべく早く医療機関での診察を勧め自宅待機を促しましょう。

さらにオフィス内の環境保全として、従業員には手洗いやうがいの習慣を徹底してもらいます。全員で習慣づけることで、少しでもリスクを軽減させることがポイントです。

また取引先の人などが来社した時は、受付で消毒液を使った手洗いを実践してもらいましょう。消毒液の入ったポンプ式などは取り扱いも簡単で効果が期待できます。

インフルエンザウイルスは乾燥に強く湿気に弱い性質があります。そこで、オフィスを乾燥させないように加湿します。目安となるのは湿度50%前後で、加湿によってウイルスは不活性化されます。また喉が乾燥すると免疫力が低下します。その点でもオフィス内の湿度を高めておくことは重要なポイントです。

さらに接触感染の経路にもなるのが、不特定者が手で触れる場所です。例えばドアノブやスイッチ、手すりなど誰もが触りそうな場所を優先的に予防策を講じます。布やペーパータオルに消毒効果の高いアルコールを染み込ませてこまめに拭きとるように努めましょう。

定期的な換気も忘れずに実行します。湿度が低下することを気にするあまり換気を怠ってしまうと、どうしてもオフィス内の空気が汚れてしまいます。そこで、1日何度か時間を決めて換気する習慣をつけましょう。

インフルエンザ対策は事前の備えが大切

感染力の高いインフルエンザは流行すると瞬く間に広がりをみせます。そこで、オフィス対策を行う上でも関連情報を早くから集めて対策を講じることがポイントです。今期に流行しているインフルエンザの種類や傾向を信頼のできる情報サイトなどから得たり、予防接種の実施医療機関やそのスケジュールなどを従業員に伝えたりすることで感染ルートをしっかりと遮断したいものです。特に冬場を中心に数カ月間は厳重に警戒が必要となるインフルエンザなので、オフィスでの事前対策もぬかりないように行いましょう。